襟周りの皮脂(ひし)汚れ (染み抜き)
今年最初の投稿は年末にお預かりしたブルゾンの皮脂汚れです。
今年の汚れは、今年のうちにではないですが、年末はそれなりに
忙しくさせていただきました。やっぱり、キレイな洋服で新年を迎える
のっていいですもんね!
今回は、染み抜きというよりも
「ドライクリーニング」
ついてのお話です。
家庭洗濯で洗剤を使いますよね?
何故でしょう?
答えは 油性の汚れを落とすため です。
油は水に溶けませんね。コップに水を入れて、サラダ油なんかを
落としてみてください。きれいに分離します。それをお箸なんかで
かき混ぜたらどうでしょう?油の粒は小さくなりますが、決して油が
溶ける事はありません。
そこに、食器洗いの洗剤を一滴入れてかき混ぜると。。。
あら、不思議なことにきれいに混じりあいました。
洗濯の洗剤も理屈は同じ、洗うための水と、汚れとして付いている油分
をなじませることにあります。でも、なかなかきれいに落とすことが出来ません。
素材もさまざまです。染みの程度、酸化した物などやはり水では限界があります。
油性の汚れというと
今回の襟周りの皮脂
または、油を使った料理の食べこぼしなどなど...
でも、
ドライクリーニングなら、その頑固な油汚れもとてもスッキリ落とすことが出来るのです。
色が濡れたように濃くなっているのは皮脂によるものです。
両方ともケアラベルの取り扱い絵表示通りに水洗いしています。
もちろん洗剤も入れていますし、家庭洗濯よりはかなり高い洗浄力です。
それでも、酸化した古い皮脂は残ってしまいます。
これを、ドライクリーニングします。
特に、何もしていません。洗っただけです。水では頑張ってもなかなか取れない
油汚れも、ドライクリーニングなら簡単に落とすことが出来ます。
皮脂だけではなく、機械油や食用油など、油や脂で表記するものなら
たいてい効果的に除去することが出来ます。
冬物の防寒着、グランドコート、ダウンジャケットなど、首周りが皮脂で汚れているものが
多くあります。まだまだ寒い日が続きますが、シーズン中に一度はメンテナンスしては
いかがでしょう?
山形クリーニングせいの