染みではありませんが...
私は、1週間のうち、4日間はお得意様回りをしています。
決まった曜日にお邪魔させていただいている所にクリーニング品を
取りに行ったり、納品したりしています。
コースは月木のコースと火金のコースがあります。
月木は午前中のみ、火金は丸一日です。
エリアは東根、村山、天童、河北町になります。金曜日だけ山形にもお邪魔します。
今年の冬は雪が少なかったのでとてもスムーズに回ることが出来ましたが
雪が多い年は大変です。
朝夕のラッシュ時にはとんでもない混雑になったり
除雪の行き届いていない地域では、スタックしてしまって身動きが取れない!
なんて事もあるので、集配用の車は四駆です。
お客様のお宅にお邪魔すると、天気の会話から始まる場合ってとても多いです。
「今日は冷えましたね~」
「もー雪はいらないね~~」
そんな会話をしながらクリーニングをお預かりしてきます。
今回ご紹介するのは、河北町のお客様からお預かりしたテンセル100%のジャケットです。
胸のところに染みがあるとの事でした。
玄関でちょっと目を通しお店に持ち帰ったのですが、
よ~~く見ると
実はこれ、染みではないんです。
角度を変えるとよく分かります。
以前、染みをこすることは生地に大きなダメージを与えてしまうとお話したことがあると思います。
この染みのように見えるものは、濡れたおしぼりでふき取って時のダメージによる
生地の毛羽立ちなのです。
濡れた物同士は摩擦係数も大きくなるので、テンセルのようなデリケートな生地は
間違いなくこのような状態になってしまいます。
ネクタイなんかもこの手のトラブルが多く見受けられます。
濡れた状態でこすったり、無理にふき取ったりすることはやめましょう。
その場しのぎにはなりますが、後々良い結果を生みませんよ!