こぼした直後はほとんど分からなくても、時間がたつにつれてだんだん濃くなってくる染み。
酸化(酸素と科学的に結合していく)が原因はなのです。
私たちが生きていくうえで欠かせない酸素も染みの世界では迷惑物です。

鉄がサビるのも酸化です。お茶の染みが濃くなったり、汗が黄色く変色したりするのも
同じです。

今回の紅茶も、もともと分からないくらい薄かったものだと思います。
 わかりづらいのでアップで 

酸化が進むと、染みの色が濃くなって、取れづらくなってきます。取れづらいということは
生地に与えるダメージも大きくなるということです。
早めの処理というのは、生地に与えるダメージを出来るだけ小さくする最善策です。

コーヒーやお茶をこぼすと、慌てて、おしぼりやハンカチで拭く方がいらっしゃいます。
気持ちはとても分かります
が、こする事はしないでくださいね!濡れている状態は、乾燥時より摩擦係数が高くなるので
生地が毛羽立ったり、色が抜けたりすることもあるんですよ。
それに、紅茶やコーヒーの色素は取れませんからね。

古く酸化した染みも適切に処理すればキレイに出来るんですよ。

2008/09/03/